写真提供:オオツカ熱帯魚

パールグラミー
学名
Trichogaster leeri
分 布 タイ、マレーシア、スマトラ島、ボルネオ島
サイズ 10センチ
水 温23-28℃
水 質6.0-8.0
水 槽60cm以上
飼育法古くから知られるポピュラーな熱帯魚の一種で、大半が養殖個体なので丈夫で安価、飼育の容易な魚である。
鰓蓋内部の鰓のすぐ上に、よく発達した上鰓器官(空気呼吸が可能な器官)をもち、これにより水中の溶存酸素量が少ない環境下でも生息できる。

普段は大人しい魚だが、発情期を迎えると腹部がオレンジ色になり、途端に気が荒くなる傾向がある。
優雅な姿を楽しむためには気性の荒い種との混泳は避ける。
特に動きの速いカラシンがごった返すような水槽では、圧倒されて衰弱してしまうケースもあるので注意する。
本来、止水域に生息しているので水流の早い水槽も不向きである。
餌は選り好みせず何でもよく食べる。
繁殖法本種の特徴は気泡を吐いて集め、泡でできた巣(泡巣、バブルネスト)をつくって産卵する繁殖行動である。
パールグラミィを繁殖させるには、ウォータースプライトやウォーターファンなどの浮き草を浮かべる。
やがて泡巣が完成すると雄は雌に求愛行動を見せ、産卵が始まる。
卵の数は多く、1000~3000個にも及ぶ。約一日で孵化し、さらに三日ほどで泳ぎだす。稚魚には卵黄やインフゾリアを与える。2ヶ月ほどで2~3cmにまで成長する。